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何かをやりたい、その先へ。

Ezofrogsで見つけた「食」が持つ力

​白井 楓佳

Shirai Fuka

北海学園大学 2年生​(2025年当時)

​愛称:ふうか

出身地:札幌

​テーマ:心が疲れている人に向けて、食べることで少し前を向けるきっかけを届けるアイスクリームの商品開発。

「何かをやりたい。でも、何に向き合えばいいのかはまだわからない。」

そんな状態から、白井楓佳さんの挑戦は始まりました。

 

もともと「何かをやりたい」という気持ちを持ちながらも、何をすればいいのかはわからなかったという白井さん。

Ezofrogsで社会課題に向き合う中で、一度はテーマを見失い、立ち止まった時期もありました。

そんな彼女がたどり着いたのは、食べることが人の心を少し元気にする、という実感でした。

 

自分が本当に向き合いたいことを見つけるために、白井さんはEzofrogsへ飛び込みました。

何かをやりたい。でも、何に向き合えばいいのかはまだわからない。

ーーEzofrogsを知ったきっかけは?

大学の講義で教授からEzofrogsのことを教えてもらったのがきっかけです。応募締切が近いタイミングで知ったのですが、ポスターを見た時に「うわ、やる!」と思って。純粋に面白そうだなと思いました。説明会にも参加して、普段関わらない年代の人たちと対等にひとつのことを考えられる場だと知って、より惹かれました。

 

ーーもともと起業に関心があったのでしょうか?

もともと将来の夢がずっと定まっているタイプではなかったんです。

高校生の頃にふと「起業したいな」と思ったことはあったのですが、その時は本当に漠然としていて、「社長ってなんかかっこいいな」くらいの感覚でした。

中高生の頃、祖父に「何になりたいの?」と聞かれたことがあって。その時に、将来の夢ややりたいことがまだ決まっていないと話したら、「自分がかっこいいと思う仕事に就いたらいいよ」と言ってくれたんです。その言葉がずっと残っていて、自分の中では“かっこいい仕事って何だろう”と考えるようになりました。

でも、当時の自分が知っている仕事ってそんなに多くなくて、最初に思い浮かんだのが「社長」と「芸人」くらいでした(笑)。その中で、何かを自分でつくっていける起業家は、どこか惹かれるものがあったんだと思います。

 

ーー説明会や選考会はどんな印象でしたか?

社会課題解決と聞いて、最初は自分にできるのかなというより、「こういうことを考える場があるんだ」という新鮮さがありました。大学に入ってからずっと「何かをやりたい」という気持ちはあったんです。でも、何をすればいいかはわからなくて。Ezofrogsは、その状態の自分を変えるきっかけになるかもしれないと思いました。

 

ーー最終選考はどうでしたか?

すごく印象に残っています。グループワークの最後に、メンバー同士で相手の良いところ・悪いところを書く時間があったのですが、その時に自分ではあまり気づいていなかった欠点を指摘されました。友達同士だと、そこまで率直に悪いところを言われることってあまりないじゃないですか。だからこそ、すごく良い時間だったなと思います。選ばれた時は嬉しかったけれど、それと同時に「選ばれた責任」ものしかかってきて、覚悟が必要なんだと感じました。

 

ーー参加を決めるまでに迷いはありましたか?

振り返ると、あまり迷わなかったです。もともと起業や、自分で何かをつくることに漠然と憧れがあった一方で、自分自身ではまだ何もできていない感覚があって。その状態を変えたかったんだと思います。

迷いながらたどり着いたのは「食」が持つ力。

ーーEzofrogsではどんな課題解決に取り組みましたか?

最初は、ケーキ屋さんでアルバイトをしていた経験から、フードロスの問題に取り組もうとしていました。廃棄されるケーキを見てショックを受けて、「なんとかできないか」と思ったんです。ただ、実際に他のお店の話を聞いたり、現場の人の声を聞いたりする中で、外から簡単に解決できるものではないと気づきました。そこから、一度テーマを見失ってしまいました。

 

ーーその課題に興味を持った理由は?

自分自身が甘いものが好きだったことも大きいですし、現場で“捨てられていくもの”を目の前で見た衝撃がありました。ただ、調べていくと、思っていたほど単純な構図ではなくて。社員さんに渡しているお店もあるし、外部の人が簡単に踏み込める話でもない。だからこそ、途中で「これは自分が本当に向き合うべき課題なのかな」と考えるようになりました。

 

ーーその違和感から、どんな問いが生まれましたか?

大きく変わったのは、自分が一番しんどかった時期に、お父さんが買ってきてくれたアイスを食べたことでした。食欲も湧かないくらい落ち込んでいたのに、食べた瞬間に少し元気になった感覚があって。「食ってすごいな」と思ったんです。そこから「食べることには人を前向きにしたり、幸せにしたりする力があるんじゃないか」という問いが生まれました。

 

ーーどんなサービスやプロダクトを作りましたか?

甘いものを食べることに罪悪感を持つ人も多いという前提から、その人の悩みや好みに合わせて、スパイスやハーブをアイスクリームにトッピングするアイデアに取り組みました。単に“おいしいもの”ではなく、食を通じて心が少し軽くなる体験を届けたいと考えていたんだと思います。実際に沖縄でアイスを販売した際は用意した60個が完売したことで、「自分のプロダクトにお金を払ってもらう」という実感も得られました。

 

ーーどんな社会になったらいいと思いますか?

今もまだ明確なビジョンが定まっているわけではないです。でも、Ezofrogsの期間中に自分自身がメンタル的にしんどい経験をしたからこそ、同じように苦しむ人が少なくなればいい、という思いはずっとあります。壮大な理想を掲げたいというより、まずは目の前の誰かが少し元気になれることを大事にしたいです。

立ち止まったからこそ、見えたテーマがあった。

ーー一番大変だったことは?

最初に考えていた社会課題を変えようと思った時です。何をテーマにすればいいのかわからなくなって、11月頃はずっと「Ezofrogsをやめたい」と思っていました。プロブレムとソリューションがつながらず、何をやっているのかわからなくなってしまって。かなりネガティブなスパイラルに入っていたと思います。

 

ーー人生の中でもしんどい時期でしたか?

かなりしんどかったです。燃え尽きのような感覚もありましたし、「自分の人生に期待ができない」と感じる時期が続いていました。何かをやりたい気持ち自体がなくなってしまったような感覚もあって、本当に苦しかったです。

 

ーーそのとき、どんな気持ちでしたか?

「ここでやめたら絶対に後悔する」と思っていました。逆に言うと、ここでやり切れなかったら、今後何をしても最後までやり抜けないんじゃないか、という怖さもありました。だから、苦しかったけれど、途中で離れることは選ばなかったです。

 

ーーどうやって立て直しましたか?

すぐにメンターさんへLINEしたり、いろんな人に相談したりしていました。そして大きなきっかけになったのが、お父さんが買ってきてくれたアイスでした。弱っていた時に、食べることで少し元気になれた。その体験が、ただ苦しいだけだった時間の中で、自分の問いを見つけ直す転機になりました。

 

ーー印象に残っているフィードバックや言葉は?

やっぱり大湊さんの存在が大きかったです。自分のダメなところをはっきり言ってくれる人に、それまであまり出会ってこなかったんです。ショックではあったけれど、気づかせてもらって良かったと思っています。今でも迷った時に思い出すくらい、自分の中に残っています。

 

ーー「ここが転機だった」と思う出来事は?

東京研修や台湾研修で出会った人たちの存在も大きかったです。自分の人生は自分で切り拓いていいし、他人の“当たり前”に縛られなくてもいい。Ezofrogsで出会った大人や仲間たちを見て、そう思えるようになりました。

自分で考え、自分で選ぶ。

ーーEzofrogsで強く影響を受けた人はいますか?

大湊さんをはじめ、率直に意見をぶつけ合う仲間たちに強く影響を受けました。私はもともと平和主義で、人とぶつかるのがあまり得意ではないんです。でもEzofrogsでは、事業に対して「これは良い」「これは違う」と正直に言い合う姿をたくさん見ました。そういう人同士の本気のぶつかり合いは、私にとって大きな衝撃でした。

東京合宿では、「大人になるって楽しいよ」と自然に言える大人たちの姿も印象に残っています。これまで、若さばかりが価値のように語られる場面も多かった中で、未来にワクワクしている大人たちに出会えたことは、自分にとって大きな希望になりました。

 

ーーこの経験を通して、新しく見えたことは?

以前より、自分の感情や物事を分析するようになりました。「なんで自分はそう感じたんだろう」と、無意識に問い返す癖がついたと思います。たとえば「可愛い!」と思った時も「なんで可愛いと思ったんだろう?」と分析してみたり。悩んだ時も、そこで止まらず悩んでいる理由を考えるようになりました。Ezofrogsで繰り返し“定義”を問われた経験が、今の思考の土台になっている気がします。

 

ーー世界を見る視点は変わりましたか?

大きく価値観が変わったというより、「自分の人生は自分で切り拓いていい」と思えたことが大きかったです。また、台湾研修などを通して、英語でコミュニケーションが取れないと、せっかくの機会を逃してしまうとも感じました。世界とつながるために、自分に足りないものも見えた経験でした。

 

ーー今後挑戦したいことは?

今はまだ「これをやりたい」と言い切れるものを模索している途中です。起業そのものへの憧れは以前より落ち着いたのですが、「起業はゴールではなく手段」だと知れたことは大きかったです。

 

ーーEzofrogsの経験はこれからどう活きそうですか?

すぐに答えの出ない問いに向き合い続ける力や、自分の感情を深掘りする視点は、これから何を選ぶにしても残っていくと思います。自分で考え、形にして、人に届ける。その原点を経験できたことは、自分にとって大きな財産です。

ーー参加を迷っている人にメッセージをお願いします!

Ezofrogsでは、同期だけでなく、異なる世代の学生や多くの社会人の方々と出会うことができました。さまざまな人との出会いに恵まれたことは、とても良い経験だったと感じています。人との出会いが人生を大きく変えることは少なくないと思います。

だからこそ、何かを成し遂げたい、社会を変えたいという想いを持っている人には、ぜひこのプログラムに参加してほしいです。

辛いことも多いかもしれませんが、自分にとってかけがえのない時間になることは、自信をもって言えます。少しでも興味がある方は、説明会だけでも学びになるので参加して欲しいです!

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